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ベトナム戦争を題材にした映画で、日本の監督が「戦場から遠ざかるべきだ」と警告

2026年9月4日(金)、イタリア・ヴェネチアで開催された第83回ヴェネチア国際映画祭にて、映画『ネルソンさん、人を殺しましたか?』のフォトコールで、塚本晋也監督がカメラマンに向けてポーズをとっている。(スコット・A・ガーフィット/インビジョン/AP)
2026年9月4日(金)、イタリア・ヴェネチアで開催された第83回ヴェネチア国際映画祭にて、映画『ネルソンさん、人を殺しましたか?』のフォトコールで、塚本晋也監督がカメラマンに向けてポーズをとっている。(スコット・A・ガーフィット/インビジョン/AP)
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07 Sep 2026 08:09:28 GMT9
07 Sep 2026 08:09:28 GMT9
  • 塚本晋也監督は、戦争の犠牲者が抱える終わりのない苦しみと、戦争を仕掛ける者たちの恐ろしい行為に焦点を当てている
  • 塚本監督は、戦争の恐怖が時代や国境を越え、兵士も民間人も等しく苦しめるものであることを描こうとしている。

現代の戦争の様相は変わったかもしれないが、犠牲者の苦しみは変わらず、戦争を仕掛ける者たちは必然的に「恐ろしい行為」を犯してしまう――日本の映画監督、塚本晋也氏はヴェネチア国際映画祭で、自身のベトナム戦争映画についてこう語った。

金曜日にヴェネチア国際映画祭で初上映された『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』は、1966年にベトナムへ派遣された黒人の米海兵隊員アレン・ネルソンの実話を描いており、彼はそこで目撃し、自ら行った行為に生涯苦しめられ続けた。

2018年に平和主義的なサムライ映画『斬、』でヴェネチア映画祭に参加した塚本監督は、PTSDと闘い、戦争の恐ろしさを訴えることに生涯を捧げたネルソンの物語を知った際、その体験を映画で描かざるを得ないと感じたと語った。

「時代や国境を超えて、戦争に行けば、どこの国の人であっても、恐ろしい体験をし、恐ろしい行為を犯してしまうという事実を描きたかった」と、妻元監督は金曜日の記者会見で語った。

1995年の『TOKYO FIST』のようなポストモダン・ホラー映画から、第二次世界大戦中の日本によるフィリピン占領を描いた2014年の『野火』に至るまで、塚本監督の作品は、ますます戦争の遺産を掘り下げてきた。

戦争において、同氏は「殺す側が変化しても、犠牲者は変わらない」と語った。

「昔ながらの戦争であれ、ドローン戦争であれ、結局のところ、人々の内臓は吹き飛ばされ、目は眼窩から引き裂かれ、周囲の家族は悲嘆に暮れることになる。その意味では、犠牲者が経験する恐怖は、究極的には同じなのだ」と彼は語った。

『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』というタイトルは、ネルソンがベトナムでの任務を終えて帰国後に行った講演で、ある小学生が投げかけた質問に由来している。この問いかけは、ベトナム帰還兵である彼を混乱の渦に巻き込み、家庭問題、服薬、セラピーを経て、最終的には贖罪へと至らせた。

「何でも撃て」

容赦なく生々しいフラッシュバックを通じて、観客は灼熱のベトナムのジャングルへと引き込まれる。そこでは、マーク・マーフィー演じる若きネルソンと彼の小隊がベトコンを追い詰め、無実の民間人を虐殺し、村を焼き払うことを日常茶飯事としていた。

「動くものなら何でも撃った」と、年老いたネルソン(ロドニー・ヒックス)は、ジェフリー・ラッシュ演じる精神科医とのセラピーの席で回想する。

塚本監督は土曜日のインタビューで、戦争シーンにおいて、観客に衝撃を与えることと感覚を麻痺させることの間でバランスを取ろうとしたと語った。

「観客に衝撃を与えるような場面を見せることで、現実がいかに凄惨で残忍なものかを同時に示そうとした」と彼は語った。

しかし、暴力が繰り返されることで、観客は反応しなくなってしまう可能性があり、それでは本末転倒だと彼は指摘した。

塚本監督は、現代の戦争におけるドローンの使用が、加害者の殺害に対する認識をどのように変えているかについても触れた。

「技術が進歩するにつれ、加害者が実際に危害を加えているという感覚がますます鈍っていくのではないかと懸念している」と彼は語った。

しかし、ドローン操縦者が数日にわたって標的を監視し、「その人の家庭環境や家族の状況を観察し、理解した上でドローンを発射することもある」と彼は指摘した。

「つまり多くの場合、彼らは標的の家族に対してある種の共感を抱いた上で、ドローンによる攻撃を仕掛けているのです。 そして、まさにそのせいで、彼らは実際に深刻なPTSDに苦しんでいるようです」と彼は語った。

「つまり、時代がどれほど変わろうとも、殺される側の人々の立場は昔と変わらず、殺す側の内面の体験も根本的には変わらないだろうと思う」

監督は、観客に「肌で、体で戦争を感じさせ、わずかなトラウマを抱えて帰ってもらうことが目標だ」と語った。

「もし人々がこの映画を通じてそれを感じ取ることができれば、いつか若者たちがこの映画を見たとき、実際の戦場に行くという考えを本能的に拒絶するようになるだろうと、私は個人的に信じています」

自身の戦争体験について日本各地で1,200回以上の講演を行ったネルソン氏は、2009年に死去し、日本に埋葬されている。

AFP

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